AI農業のAGRIST株式会社

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アグリストは自動収穫ロボットを作るだけの会社ではない

2022年12月08日 2022年

アグリストは自動収穫ロボットを作るだけの会社ではない

人手不足をテクノロジーで解決し、新しい農業の未来をデザインするアグリスト

 米Microsoft社のCEOの基調講演にて紹介されるなど注目が高まっているアグリスト。

「アグリストってロボットを作っている会社?」「農業の未来をデザインするってどういうこと?」そんなはてなを解消していきながら、アグリストの考え方やメンバーの想い、内なる魅力をアグリテックブログにて発信していきます。

普段は表舞台に出ないアグリストを支えるエンジニアメンバーや広報からも、各々の視点からアグリストについてや、ロボットの魅力、技術へのこだわりなど、貴重なお話を伺っていきます。

今回は、AGRIST設立の立役者 代表取締役の齋藤潤一とのお話です。

人口約1万6千人の新富町で生まれたスタートアップ

ーアグリストの活動拠点を宮崎県新富町にした理由は?

元々はこゆ財団の勉強会から生まれたスタートアップというのもあるし、新富町の農家さんが抱える課題解決をしたいという思いがあります。また、小さな町だからこそ色々な改善がしやすいというのも理由です。

ー勉強会が始まったきっかけを教えてください

新富町は人口16,500人くらいで、町内の割合としては約7%の方が農業に従事し※、ビニールハウス(施設園芸)に特化した農業の街。県内でも有数の農家さんがいるが「収穫の担い手がいない」という中で、勉強家な農家さんが課題解決の方法として2017年から始めたのがスマート農業の研究チーム「儲かる農業研究会」。こゆ財団が中心となり新富町全体で農業を盛り上げ、農業を持続可能にしていくことを、目的としたことが、この勉強会が生まれたきっかけです。

関連ページ:こゆ財団 https://koyu.miyazaki.jp/

※農業に60日以上従事した世帯員、役員・構成員(経営主を含む)数は総人口16,564人に対して、1,156 人で新富町内の割合としては約7%が農業に従事(参考:http://www.machimura.maff.go.jp/machi/contents/45/402/index.html 農林水産省 統計情報 わがマチ・わがムラ – 宮崎県 新富町・2020年)

農業が好きなエンジニアが農業課題を専門分野で解決する

  ーピーマン農家の福山さんから伺った収穫時の人手不足

ピーマンは収穫すればするほどに新しい実をつけます。実をつけたままにするとそれ以上新しい実がならず木を大きくすることに栄養がまわってしまうので、そうならないためにも適宜収穫していく必要があります。またピーマンは、収穫と剪定をすることで、茎や枝が必要以上に間延びして木が弱ってしまう徒長が防がれ、収穫すればするほどに手がかからなくなるといった特徴もあります。しかし人手不足で収穫ルーティンに入れないこともあるため、見えているところだけでもロボットに収穫してほしいです。

ーアグリストはどんな展開をするのでしょうか?

僕らは”収穫にこだわる”というのが重要だと考えています。農家さんの声を聞く中で多かった「収穫の担い手がいない」という課題を解決したいからです。

ー開発に関わるエンジニアは齋藤さんが見つけてきた方が多いですか?

自分で呼んできたというより、アグリストのHPでブランドのメッセージであるVISION、MISSION,CORE VALUEをしっかり発信することで「農業が好きで、エンジニアリング技術を試してみたい」という人の心に刺さって、集まってきてくれたという感じです。

僕がブランディングやマーケティングに詳しいというのもありますが、その点を重視した結果、今でも問い合わせや申し込みを頂けていてありがたいです。

宮崎の新富町まで来てくれた方というのは、「農業が好きで自分たちの手でロボットを作ってみたい」というエンジニアが多かったです。

エンジニアリングで問題があったら、すぐに農家さんに聞きに行くし、農家さんからこうして欲しいと意見をもらったり、一緒に開発を行っているのが自分たちの強みなので、農業をやりたい人にどんどん来て欲しいですね。

アグリストが農業全体を”新しく”デザインする

ーアグリストの強みの1つに農家さんとの距離の近さがありますが、それ以外の強みはなんですか?

まずは自分たちで、ロボットとロボットが収穫しやすい栽培環境を整えた農業をつくっていこうと考えているので、ロボットの会社ではなく「農業全体を新しくデザインしよう」というのを大事にして、改革・改善している点が強みです。

ーロボットとスマート農業をセットで売ることのメリットはなんですか?

セットで売る理由はロボットにあります。全ての環境に適応するロボットはないので、自分たちが設定したシステムに合ったロボットを使ってもらうことがポイント。僕らが作ったパッケージを使うことで少しづつ改善できるので、新しく農業を始める人に適しています。

代表取締役CEO 齋藤 潤一

米国シリコンバレーのITベンチャー企業で音楽配信サービスの責任者として従事。帰国後、東京表参道でデザイン会社を設立。大手企業や官公庁のデザインプロジェクトで多数実績をあげる。2011年の東日本大震災を機に「ビジネスで地域課題を解決する」を使命にNPO活動を開始。2017年4月新富町役場が設立した地域商社「こゆ財団」の代表理事に就任。2019年に地域の農業課題を解決するべく農業収穫ロボットを開発するAGRIST株式会社を設立。

AGRIST株式会社

詳しい自動収穫ロボットの詳細:https://sample7.kubokotaro.work

Facebook :https://www.facebook.com/teamAGRIST/

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YouTube  :https://www.youtube.com/channel/UCNsTwf0BvBXA-L17potl5MA

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